ある小さな町の片隅で

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「生キテイル意味?」 「あぁ…」 「私、知ッテル。」 「…?」 「アノ人ガ、教エテクレタ。」 「何を言っていた?」 「ウウン、言ッタンヂャナイヨ。私ヲツクッテクレタ。人ハ一人デハ生きレナイ。アノ人ハ、アノ時一人ダッタから私を作ッタ。話ヲ聞イテ欲カッタカラ死ヌマデ私ヲ作リ続ケタ。」 「…それで?」 「アノ人ハ、私ニ心ヲ作ッテクレタ。人ハ心ガナケレバ人ト協力シテイケナイ。アナタハ、人ノ優シサニ触レタ事ガナイカラ自分ガ一人ダト思イコンデイルダケ。アナタモ、人の優シサニ触レタ時キット生キル事の意味ガ分カルカラ」 「……」 しばらく沈黙が続き 優心にはロボットが言っている事がよくわからなかった。だけどなぜか初めて胸が痛くなった。 「…俺、変われんのかな」 「変ワレルヨ絶対!名前ハ?」 「ん、優心」 「凄ク良イ名前」 「そうかな」 *
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