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「成る程、確かにそうですね。私一人で盛り上がってしまい申し訳ない」
ギルバートはそう言って頭を下げた。だが別に機を悪くしたりはしていないので、謝られても困るのだが。
「いえ、気にしないで下さい。それより、この鉱石と宝石はどのぐらい価値があるもの何ですか?」
「ああ、その鉱石はミスリル、宝石の方は紅蓮石と蒼海石といいます。ミスリルの方は鉱石の中でもトップクラスの硬度を誇り、大体一キログラム売れば十年は遊んで暮らせる程高価なものです。紅蓮石と蒼海石は魔石にするには手間がかかりますが、魔石としての価値も効果もかなり高く、シンさんの所持している物のように純度が高ければ、それだけ価値も効果も等しく高くなります」
「効果ってなんの効果ですか?」
「ご存知無いのですか?魔法使いと呼ばれる者達の大半は自分の武器に魔石を付け、自らの魔法を強化しているのです。そして、その魔石の質、純度が高ければ、それに比例して効果も高くなるのです」
今の話を省みて考えると、モルグは恐らくコレで武器を作るように渡したのだろう。そうでなければ鉱石と魔石を持たせるのでは無く、直接金を渡しただろう。
「成る程…説明ありがとうございます。俺は世間知らずなので助かります」
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