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「山奥ではそういったことも学ぶ機会無かったのですか?」
「はい。ひたすら修行だけに打ち込んでいましたから。魔法に関する知識以外は結構知らないことが多いです」
そう言うと、ギルバートは納得したような顔をし、少し戸惑ったような動作をして口を開いた。
「そうですか。では三つ目の質問です。大体予想はついていますがこのクレイルに何の用があって来たのですか?」
「まぁ、お察しのとおりだと思いますが、ローグ魔法学院に転入するためです」
「しかし、魔法の技量を磨くなら良い師に恵まれているのだから山奥で修行を続けた方が良かったのではありませんか?」
先程から容赦の無く質問をぶつけてくるギルバートにシンは苦笑いを浮かべつつ、質問に答えた。
「モルグさんに言われたんですよ。一人の魔法使いに指南されて一人前になるよりも、同じ程度のレベルの者達と切磋琢磨した方が、良い刺激になり、成長も早くなるって」
確かにモルグはこう言っていたのだが、一番の理由はここでは割愛するが、シンが違う‘世界’に飛ばされるのは確定事項だった故に、ならば魔法学院に行った方が良いだろうということであった。
「成る程。色々質問に答えていただき、ありがとうございます。では明日の早朝にローグ魔法学院までの道をお教えしましょう」
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