二章 ローグ魔法学院

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屋敷で貰った地図通りに歩いているとやがて大きな建物が見えてきた。恐らくあれが校舎なのだろう。 近くに行けば行くほどチラホラと同じ制服を着た男子や似たような服をきた女子の姿が見受けられた。 校舎の目の前まで来ると、ふと理事長の居場所を知らないことに気付いた。今の今までそのことを忘れてたのも可笑しいのだが。 仕方がないので少し前を歩いていた女子生徒に話しかけることにした。 「そこの人、ちょっと良いかな?」 「何ですか?」 振り向いた女子生徒は後ろ姿で多少予想はついていたが、かなり、いや今までシンが出会った中で一番綺麗で美しい容姿をしていた。 青色の切れ長の目に高めの鼻。腰あたりまで伸びた金色の髪。一部を除き無駄の無い引き締まった肉体。その全てが美しいと言えた。そしてそれは女性と余り関わりの無い人生を歩んできたシンが息を飲むには充分過ぎる要因だった。 かなり大き目である胸に目が流れたのは余談である。 「どうしたんですか?貴方から話しかけてきたのですから、何か話があるのでしょう?」 女子生徒、レアス・ウェリアスは不思議そうに首を傾げた。彼女からすれば話しかけてきた男子生徒が急に黙り込んだように見えただけなのだから。
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