第2話〔不思議な関係〕

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店から出た二人は宛もなくただ歩いていた。 そこで霞が思い出したようにカイに話す。 『そういえばさ、死神って明るい所に出てて大丈夫なの?』 そう言って隣を見るがカイの姿が無い。 後ろを振り向くと、店前の日陰で座っているカイがいる。 『ちょっと大丈夫?』 〔明るい所は好きじゃないんだよ〕 『皮膚が焼けるとか言うんじゃないでしょうね』 〔それって吸血鬼だろ? 死神はそんな事はないよ。 ただ俺の場合、眩しい場所にいると体力が消耗するんだ〕 カイの顔は駄々をこねる子供に見える。 霞はしゃがんでカイの顔を覗くようにして見る。 『見れば見る程、死神には見えないわね』 〔し・に・が・み・だ〕 『分かった分かった。じゃあ、これ被ってたら?』 霞は腰に掛けていた自分の帽子をカイの頭に乗せる。 『少しは日避けになるでしょ?』 〔ん~……〕 『何、不満なの!?』 〔あ、いや。さっきよりはマシかな〕 『はあ……なんだか私より貴方の方が不幸に見えてきたわ』
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