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絶頂に達してから数分の時が過ぎた。
この夢での自慰はもう手慣れたもので、いった後の痺れるような満足感を堪能し、いつもの片付けに入ることにする。
ややふらつく足に無理をさせて勉強机まで移動し、そこに置いてあるティッシュを数枚手に取る。
それからベッドに戻ってするのは、シーツの濡れた部分を拭く作業だ。
夢だというのに、これを残したまま現実に戻るとそこがカピカピになってしまう。
だから学んだ。
そういえば先ほど取ったティッシュも、箱の中身がもうじきなくなりそうだった。
クローゼットの奥に予備があったはずだから、なくなったら替えようと思う。
さて、次に行うのは着替え。
脱ぐことはだいぶ前に終えていたので、クローゼットからてきとうな服を見繕う。
着るのはパンツとシャツを一枚ずつだ。
ズボンやスカート、ブラは部屋の隅に放置するとかさばるのでやめた。
学んだ結果だ。
そこまで終えればとりあえずすることはなくなるので、ベッドに腰掛け、何となしに姿見を見やる。
……痩せてきたなぁ。
頬は痩け、見える肌に艶は見にくい。
骨と感じる箇所も増えてきたなぁと感じたところで、見ることを中断する。
視線は首と共に上へ。
代わりにするのは、仰向けでベッドに寝転がることだ。
最近は一回で限界。
それ以上は試す気持ちが湧かないほど、体力が持っていかれる。
ともすれば現実に戻るしか手段はない。
戻れば、きっと次もいつもみたいにできるのだから。
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