(Non)fiction of 66

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       61  1972年8月10日、インドのパンジャーブ地方で奇妙な生物が捕獲された。サトラジ川中域の漁の網に引っ掛かったその生物は、体長1メートル、全身が鱗に覆われていて、猿のような姿をしていたという。  網の中で鳴き声を上げながら暴れるその生物に驚いた漁師は、すぐに網を戻すと岸に逃げ帰り村の人達を呼びに行った。  大勢の漁師達の見守る中再び引き上げられた網はしかし空っぽで、食い破られた網の跡と、赤ん坊の手の平大の鱗だけが残されていたという。  この地方では昔からたびたび似たような生物が目撃されている。しかし捕獲された例はその時が初めてで、その正体は現在も解っていない。   穴を掘ると言うのはもち   ろん物理的な意味でだ    名前を捨てた日以来私は   庭に穴を掘り続けている   スコップで 時にはツル   ハシまで使って どうし   てそんなことをするのか   は自分でも分からない    しかしどうしても私は    穴を掘らずにはいられな   いのだ
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