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当然、拓海も亮介の事を言う。
「お前だってケチだろ」
「いくら何でもそんな汚い漫画は読まねーよ」
「女は?」
「……汚れてるか?オレ」
呟くように言ったので、拓海には聞こえなかった。
大学に入って、1ヶ月が経とうとしていた。
僕は格好悪かった。
特に女には。
やることなすこと汚くて、そして決して誰かに同情もしなかった。
下手くそな恋愛ばかりした。
でも、片思いも恋愛と言うのなら、僕は一度だけ、綺麗な恋愛をしていたのかもしれない。
そして、彼女とまた今日会えるだなんて、想像もしていなかった。
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