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おそらく拓海はナツの事が好きなのだろう。
ナツがいるときは、いつも背骨がおかしいのだ。
「仕方ないか。じゃあ亮介、2人で行く?」
「あー、まあ、そうだな」
「…オレも!」
拓海が急に大声を出すので、周りがざわつく。
「バイトが終わったら、すぐに行きます!」
そそくさと言って、そそくさと後ろの席に拓海は行く。
亮介はポカンとしながら、後について行く。
「お前…何やってんの」
亮介は隣に座り、失笑しながら、尋ねた。
「何って、なんでしょうか?」
「ほら…敬語とか。背骨」
「背骨?」
「好きだろ、ナツの事」
拓海の顔が真っ赤になっていく。
ああ…ダメだ、こいつ。
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