雷雨の日の悲劇

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オードは病気にかかり旅行を続けるのは危険と 医者に判断され孤児院で休養することになっていたのだ。 熱が引き病気が直ったのはそれから一週間後のことであった。 「…母さんたちはいつ戻ってくるんでしょうか?」 幼きオードは潤んだ瞳をしていた。 「ごめんね、 ちょっと分からないの…」 と二十代後半であろうと思われる綺麗な金髪をした女性が答える。 そしてイリィ一家の消失事件はこの世界を治める王国の調査隊により悪魔の魔法によってのこととは分かっていた。
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