99人が本棚に入れています
本棚に追加
/122ページ
「それよりよ、今日行くのかよ?」
「どこに?」
「合コンに決まってんだろ!」
「あー、パス」
俺はあっさり断った。
「つれない奴だなぁ~」
「だから宏人は顔は良いのに彼女が出来ないんだよ」
松山宏人にキツイ一言をぶつけてやった。
「お前まで・・・。酷いじゃないか!」
「知るか」
俺は宏人を置き去りにして教室を後にした。
そして屋上に向かった。
「彼女、か・・・」
俺は少し思い出してしまった。
自分の過去を。
自分の罪を。
そして俺は残り二時間の授業をサボることにした。
最初のコメントを投稿しよう!