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路地裏の狭い空間に、バイクのエンジン音が響いた。
(まさか、な・・・)
俺は少しだけ早足で歩いた。
そして徐々に近づいて来るエンジン音に怖じけづいた俺は、一気に走り出した。
(冗談じゃ、ねえよな?)
そして無意識の内に走るのを止めてしまった。
そして目の前には、白いソフト帽を被った《骸骨男》が立っていた。
「お前・・・」
骸骨男は何も言葉を発しなかった。
「俺はお前を・・・」
俺は骸骨男に徐々に近付いていた。
「許さない!」
そして骸骨男の顔面を殴った。
拳は少し血が滲んでいた。
多分、俺の顔は憎しみに染まっているんだろう、と思った。
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