第1章

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「よぉーし!気合い入れて走れよーあっくん!」 「おぉ。フフ・・。」 俺は少し笑ってしまった。 こいつのバカげた感じがおもしろい。 この俺が笑うなんて久しぶりな気がする。 「あぁー!今俺のこと笑っただろ?お仕置きじゃー!」 チャラ男は俺に向かって自転車をこぎ出した。 「笑ってねぇしっ///」 少しテンパった。 俺はまた走り出す。 チャラ男は俺を全力で追い掛ける。 その顔はマジで本気だった。 それがまた笑えた。 こんなに笑ってるなんて ホントに俺なんだろうかって思った。 でもこれが本当の俺なんだと思う。 俺はめちゃいいヤツに出会ったかもしれない。
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