第1章

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「俺またあっくんとこ行くからさ。明日もあの場所で待ってな。じゃーな!」 チャラ男は自転車をこぎながら俺に手を振る。 俺も手を振る。 後ろ向いてると危なっかしぃな。 てかいつまで手振るんだよ。 あっ!あいつ今電柱にぶつかりそうだったし。 「アハハハッ!気をつけろよぉー!じゃあなぁー!」 俺は思いっきり叫んだ。 チャラ男はピースして見えなくなっていった。 「・・・。よしっ俺も帰ろ。」 俺は立ち上がって砂を払った。 冬の海は夕日でキラキラと輝いていた。 「って・・・あれっ?どうやって来たっけ?」 やべぇー・・。 迷子んなった。 俺は苦笑いしてトボトボ歩いた。 「ヘックション!・・・寒っ。」
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