59人が本棚に入れています
本棚に追加
俺は剣 真吾(ツルギシンゴ)。神堂高校2年で、どこにでもいるような冴えない普通の高校生だ。成績はぱっとしないが運動はそこそこ出来ると自負している。
高校は創立50年の歴史がある。そこに自慢出来る。
先生やクラスメートは良くしてくれるので良い高校生生活送れていると思う。
クラスメートの中で1番仲が良いのは五十嵐 守(イガラシマモル)だ。そいつは中学から仲良しで今でも大の親友だ。
人一倍に元気に笑っていて幸せな奴だと思う。
しかも母親が芸能人だけあって話し出したら止まらなくなり途切れることなくずっと話していられるという特技がある。その上おもしろいのでいつの間にかクラスのムードメーカーとなっていた。
俺はというとはっきり言ってその逆だ。今、俺はその五十嵐という奴と話している所だ。 「今日転校生が来るらしい」
「そうなのか」
「マジ」
五十嵐はそう言った後少しはにかんだ。はにかむ所を見ると転校生は女子であることが分かる。
「女子だろそいつ」
ちょっと見透かしたように言ってみた。
「知っていたのか」
「お前の顔に書いてあるぞ」
予想的中。 五十嵐は少しあたふたとしながら「なにかその子について知ってるか」と言ってきた。
「全然」
「女優なんだぜその子」
最初のコメントを投稿しよう!