突入!!

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「わしが若かった頃には別に良かったのじゃが、歳を取ってしまい最近体が上手く動かなくなってしまったのじゃ。老人には荷が重いのじゃ」 「大体歳いくつなんだよ」 「長いから数えるのは辞めたわそんな物。軽く200000歳は超えているじゃろか。まあどうでもよのじゃが」 「それよりあんたが神らしく全く見えないんだけど。一般的に見てさ」 「どうしてじゃ。普通だと思うが」 「紫ジャージはないだろう普通さ。普通の老人にもいないからな」 「この世界に合わせたのじゃが」 世界を馬鹿にしてませんかこの人。 見るからにこの人は背中に翼が生えたホームレスの爺さんのようだな。少し浮いていて、歯が1、2本抜けていて髪の毛が少ない。輪らしき物なら頭上に一応あるが。 うん、かなり酷い。ぞっとした。本当に本物なのか。こんなのが神なんて。嘘だろ。頭が凄く痛い。だんだんくらくらしてきた。意識が、、飛びそうだ。 「さっきから何を頭を抱えて呆けておるのだ。体調でも悪いのか」 首を傾げて顔を覗き込んできた。吐き気が、、。 俺が想像していた神と全く違う。ある意味では想像していた物よりは幸運かもしれない。弱そうだ。
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