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長い説教に似た説明が終わったので、あることを聞くことにした。
「加藤明奈って知っているか」
「あぁ知っているがどうしたのじゃ」
「アンダーワールドのこと聞いたんだ」
「それはわしが彼女にお前にそれを教えるよう言って置いたのじゃ」
「じゃあ加藤さんも選ばれたのか」
「そういうことになるな。最近会ったのは5日くらい前だったかな。ある命令のためにな」
「なんでそれを言わなかったんだ最初にさ」
「関係ないと思ってな。何かあるのか」
最近の加藤さんは何かおかしかった。妙に静かでいて、探し物をしているように見渡していた。俺と話す時はアンダーワールドのことだけがほとんどになってしまう。放課後になるとすぐ何処かに行ってしまうのだ。
「加藤さんが最近なんかアンダーワールド一色みたいでで一日中探しまくっていたんだよ」
「催眠術をちょっと掛けたのだ」
ジジイがテヘッてやっても一切可愛くない。
「加藤さんのこと考えろよ、みんなに変な目で見られていたぞ」
「仕方なくしたのじゃ。分かってくれ。そういえばなんでそんなに必死なのじゃ」
「友達だからだよ。普通友達に何かあったら心配するだろうが」
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