裏の世界

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気がつくと真っ暗な空間だった。でも遠くの所に光ってる所があったので、そこへ歩いた。光の両端にはいかにも番人らしい人がいた。西洋の甲冑みたいなのを着ていたので何か解らなかったが、手には2mはある位の矛を立てて持っている。逆らうことがあれば首を持って行かれそう。 「パスを提示」 無機質な声に即座に応じた。 「はい」 パスを見せた。 「通れ」 俺は逃げるかの様に中に入った。見えたのは明かりの点いた教室の風景だ。俺の前には教師のような服装をした女の人がいた。女の人は俺に突然話し始めた。意外と美人だな。耳が長いけれど。 「貴方が入域希望の方ですね。試験をするので着席してください」 俺は唯一空いている席に座わった。 インフルエンザのことを思い出したのは言うまでもない。座席が少ない。 「20分後に試験するので待機していてください」        俺は右を見ると既に誰かいた。というかそいつと俺しか教室にいないのだ。見る限り俺と同じ、高校生のようだ。顔色からして多分アメリカ人だろう。そいつは俺にいきなり話し出した。 「初めまして、僕はジャックと言います。アメリカ人です。よろしくお願いします」 凄い。日本語達者!。 「よろしくな、俺の名前は剣 真吾て言うんだ。質問なんだけどさ、なんでアメリカ人なのに日本語ペラペラなんだ?」
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