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源田と俺はいわゆる恋人…
だけど俺は素直になれない…
だから不安だった…源田が他の奴を好きになるんじゃ無いかって…
そして…俺の不安は最高潮に上った、ある日の放課後だった。
*
「源田…何してんだよ…部活に遅刻とかあり得ないし。」
珍しく部活になかなか来ない源田を探しに教室の前に来た時だった。
中から話声が聞こえる。
一つは女子の声…もう1つは…
「…源、田?」
そう、源田の声…
全神経を耳に集中させて盗み聞きをする。
「これって、告白?」
明らかに告白っぽい台詞が女子の口から発せられてる。
しかもよく見れば相手は学園1美しいと言われてる女子(あえて噂だが…)
「どうしよう…」
そんな女子に告白されれば源田だって嬉しいはず…
ましてや、素直じゃない俺なんかより。
「とられちゃうかな…ううん…とられる…きっと…」どうせフラレるなら…最後くらい素直になろう。
そう心に決めた。
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