11人が本棚に入れています
本棚に追加
そして、あっという間に時間は来た。
昼休み―…
「…大丈夫…何回も練習したんだから…」
(ガチャ)
「…佐久間?」
源田が来た…正直来てくれるか不安だったから安心した。
「話って何だ?」
「俺な、源田が好きだ。」「……え?」
「ずっと素直に言え無かったから…でも本当に好きだよ。」
「…佐久間」
「ずっと一緒にいたい…今更後悔しても無駄だけどさ…もっと早く素直になっとけば良かったなぁ…」
「佐久間?」
「でも、源田にはきっと、素直な女子の方がお似合いだ…だから…だから…っ」あぁ…やっぱり、最後まで言えなかった。
涙が流れていた。
「佐久間?!」
急に源田に抱き締められる。
「な、んで…こんな事するん、だよ…俺の事、フルくせに…」
「何言ってんだ?佐久間」「…え?だって…昨日の女子と…」
「聞いてたのか?…あれなら断ったぞ…俺が愛してるのは佐久間だけだからな。」
「…!っ、馬鹿!凄く悩んだんだからな。」
「ごめん…ずっと愛してるよ…佐久間。」
そんな風に耳元で囁かれれば、恥ずかしいけど安心して…
源田の頬にそっと口付けた。
(やっと素直になれた、かな?)
最初のコメントを投稿しよう!