小6の春
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もうすぐ始業式… その日を迎えれば、里衣子は小学校6年生として、一年間を満喫するはずだった。 桜は満開で、気持ちも華やぐ時期。 「クラス替えも無いし、また美樹達と遊べるな~」 そんな事を一人呟きながら、窓の外を眺める。 ―明日。 里衣子の両親は帰ってくる。 今は夫婦水入らずで、旅行を楽しんでいる事だろう。 里衣子の為に貯めたお金で。
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