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「………きみくん!」
俺はきみくんの背中を追いかけた
二度と会われへんくなるって
思ったら胸がまた苦しくなった
するといきなり止まり
背中にぶつかってしまった
「ちょ…きみく「あのさ!」
黙って聞けよと言いきみくんは喋りだした
「俺さ、亮と付き合って大切な仲間も
おって幸せやなって思うねん」
若干きみくんの声が震えてきた
「何もかも今日で終わりやんか。
だから最後まで笑顔でいようって
思ってたのに…思ってたのに」
俺あほや
ほんまはナイーブで人見知りで
寂しがりやのガラスのハート
わかってんのに
こういうとき俺はきみくんを支えな
それやのに何もしてない
「……きみくん」
俺は後ろから抱きしめた
もう離さないと強く強く抱きしめた
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