五闘目 【暴走】

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オッサンは、真顔で2を切る。この半荘をマジで取りに来てるんだろう。岩崎さんがこの調子なら、今がチャンスだからな…。 森谷、一発でツモるなよ…! 軽く舌打ちして⑤を切る。 ヨシ!まだだ!まだイケる! 岩崎さん、四…! オイ!その辺だってまだアブねぇ…!しかし、森谷、動かず…!! なんなんだ…なんなんだよ!?岩崎さん! 俺のツモ、九。マズいな…このままじゃ森谷がツモッちまう! しかし、俺もこれ以上は手をいじれない…仕掛けもヘッタクれもあったもんじゃない…ツモ切る。 オッサン、打ち四。横槍を入れる気は無いようだ。当然だな…。 森谷、ツモらず。打ち⑧。 岩崎さんは打ち北。いつものキレが無い。さっきの打ち筋は…上手いんじゃない、ただの暴牌だ…。 俺のツモ…ヨシ!! 「タン・ピン・ツモ1300・700。」 なんとか乗り切った…。しかし、さっきといい、今といい、岩崎さんは…一体…。
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