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オッサン、無難に⑤を切る。シブとい。
続いて森谷、考えた挙句…打ち②。
「森谷さん…それです。」
「…ッ!」
「発、トイトイ3900です。」
オッサンが森谷をチラッと見て、ツマらなそうに牌を崩す。組んだ相手が悪かったようだな?オッサン。
瞬く間に俺達がリード。森谷、締めて12900の放出。オッサンは無傷だが、このスタートはかなり厳しいだろう。
良いペースだ。この分だと早めに決着つきそうだな。
…俺達は奪われるだけだ…
一瞬、背筋がゾクッとする。思わず後ろを振り返る。そこにはカメラがあるだけだった。
「どうかした?」
「いえ、なんでも無いっす。」
岩崎さんの問い掛けに、思わず苦笑いする。
タケシ、何言ってやがる!これのどこが奪われるってんだ!
俺自身、順調そのもの。負ける兆しなんか全く無いぜ?
そんな事を思いながら次の配牌を掴む。
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