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翌日
某駅乗務員詰所
「…っていう事があったのさ。」
「ふーん…」
ここで、二人の青年が会話していた。
一人は昨日の「バトル」を観戦していた。彼の名は、馬場 恭介という。
もう一人…馬場の話を軽く受け流してる方の男の名は、佐倉 恵一。
彼らはいずれも、運転士だった。
そして、彼らは「バトル」のことを話していた。
「…信じらんねーって顔だな…」
「そりゃな…あり得ないだろが。」
「…だったら、今夜新所沢に来いよ。今夜も走るらしいから。」
「わりい、今夜は用事があるんだ。また今度にしてくれ。」
友の誘いを断る佐倉。
「…んじゃ、いつか都合ついたら一緒に観戦しようぜ。」
「わかった…そろそろ次の仕業があるから。」
「事故るなよw」
「縁起でもねえwww」
この時、馬場は気づいていなかった。
運命のレールを、確実に進んでいることに―
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