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私の身体には、化け物の血が流れとる。
いや、この言い方はきっと間違いだ。
普通の人が私の醜い正体を知ればもちろん化け物と呼ぶだろうが…烏族の者からすれば私こそが化け物にあたるだろう…。
私の名前は桜咲刹那…。
私を拾ってくれた神鳴流の者が付けた名前。
烏族と人間の混血児…
幼いころ、ある出来事がおこるまでずっと自分は普通の人間やと思ってた。
親はいないと物心付く頃からはっきりと教えられていたが、育ててくれた人達は実の子のように接してくれたし、私自身周りの人と比べても変わったとこはなかった。
だが成長し、女の子として身体が成熟したと同時期に、烏族としての肉体も成熟を迎えはじめていたようだった。
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