20人が本棚に入れています
本棚に追加
時たまに爽やかなそよ風が、火照った身体を気持ちよく抜けていく。それに釣られて鳴る葉音も、鳴き声に疲れた耳に心地良く響き渡り、心が休まる。
やっぱり田舎が一番だ。都会は何時も人々がひしめき合い、皆何かと忙しく動き回っている。ほんと、よくあんな場所で生きていられるな…
それに対して、田舎は何をするにも余裕があり、全てにおいて急ぐことはない。
これを表現するとなれば、さしずめ都会は火の車、田舎は水車といった所だろう。
都内はコンクリートで塗り固められた建物で熱がこもり、それから逃げる為に放熱する悪魔的機械、クーラーをガンガンと使い、更に大気中の温度を上げる。
地球温暖化は今日も進行している。
それは自然が生み出した天性の生物、人間の技術が発展し過ぎた結果に生みだした末路。
都会の人間は、母であるこの大地に対して、何か恩返ししてやったか?
少なくとも、自己利益の為だけに果てのない発展を続けている技術者達は、地球にとっては反逆者なのかもしれない。
都会は、敵。
それが今の思想だ。
最初のコメントを投稿しよう!