ヒトの価値

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2XXX年 地球に住む人類の総人口は、150億までに達していた。 こんな世の中になった地球も、まだまださまざまな問題で溢れていた。 その1つが「食糧危機」である。 世界中で食糧が不足し、人々は飢えに苦しみ、食糧の奪い合いで治安も悪化していった。 A国もその国の1つだった。 食糧自給率はさらに低下し、値段が上がり、人々の給料のほとんどが食糧に割り当てられるという時代になった。 そんな中、A国である計画が進められていた。 人類が増えすぎて、食糧が足りない。 ならば、"ヒト"を食糧にすればいいのだと。 牛やブタや鳥などと同じ 生物なのだから、ヒトを食べるのもなんら変わりはない。 食料が増え、人口が減る。 一石二鳥だと。 その案は議会の激しい討論をすり抜け可決された…。
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