14人が本棚に入れています
本棚に追加
それから15年後…
昼時の公園。
噴水が太陽の光を輝かせながら踊るように跳び跳ねる。
もう春がすぐそこにあるような柔らかい陽射しを浴びるためだろうか、2人の男がベンチに座っている。
そのうちの一人――杉原 晃平(すぎはら こうへい)――は、何かに取りつかれたようにボーッと目を宙に漂わせていた。
「…い……おい、晃平。」
隣にいたもう一人の男――横田 啓介(よこた けいすけ)――が、その奇妙な友人をこの世に引き戻すように声をかけた。
最初のコメントを投稿しよう!