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「…えっ?」
晃平は、まさに不意をつかれたような顔をし、その友人に目を向けた。
「どうしたんだよ、ボーッとしちゃって。」
「あっ…いやっ、別に。」
晃平は苦笑いをしながら頭をかく。
「ったく、もうすぐ春だからってボーッとしてんなよ~。またウッザーい課長に怒られるぜ。」
啓介は嫌みを含んだ笑みで晃平の肩を叩く。
静まり返っていた公園に2人の笑い声が響きわたる……。
周りの草木は、少し鬱陶しそうに風に揺られていた。
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