序章

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そうだ、あいつに会ったのは中学の頃だったな。 中学2年、体育祭の時期。 俺は、生まれつき体が弱かった。 少し運動をしただけで息があれる。 だから、俺は毎年の体育祭が嫌いだった。 確かこの時は、二人三脚のペア決めだった。 この時期は俺は周りから圧倒的に疎外される。 理由はもちろん体が弱いから。 『私、龍一以外だったら誰でもいいや。』 『私は、勇人君がいいな!』 そう、俺の名前は坂垣龍一。 毎年の事だが、やはり周りから嫌われていた。 俺としても、迷惑をかけたく無いから参加しないで応援してるだけで良かった。 本当に、応援してるだけで良かったのに……
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