序章

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そして、大体のペアが決まっていく中、やはり俺は1人机に座っていた。 『おい、龍一1人浮いてるぞ。』 『誰か、龍一君とペア組んであげたらぁ?』 『でも足引っ張って欲しくないし…』 『あいつ文化系はとても凄いのにな。』 ここまで、クラスに言われるなら先生に出ないと言いに行こう。 さすがにここに居辛い。 『あの、先生?俺、二人三脚…』 『あ、ちょっと待って!』 俺が先生に伝えようとした時に、1人の女子が声をかけた。 『龍一君、今ペア居ないんだよね?良かった……私も今1人なんだよ。良かったら組まない?』 初めてだった。 女子から、運動に関しての誘いなんて。 でも、迷惑はかけたくない。 『いや、やっぱりいいや。俺迷惑かけたくないし。』 『そこは、練習でカバーしようよ。私頑張るからさ!やっぱり私じゃ駄目かな…』
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