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とりあえず充の兄貴から逃げることに成功した二人。 「良かったー。なんとか逃げれた!ふぅー。」 「これからどうする?どっか行きたいとこある?」 「特にないよ。」 「じゃあ俺ん家行こ?」 「うん!」 二人は直哉の家へ向かった。 「なーちゃん家初めてだ~!ね、ね!一人暮らし!?」 「そうだよ。普通のアパートだよ。」 「いいな~!一人暮らししたいな~!」 「あれ?一人暮らしじゃなかったっけ?」 「うん、一人暮らしじゃないんだ…。」 充の顔が少し曇る。 そんな小さな変化を直哉は見逃さなかった。 「そうなんだ。あ、ここだよ?」 そこには一人暮らしの大学生にとっては立派なアパートがあった。
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