603人が本棚に入れています
本棚に追加
「あんっ……はぁ…ん……ま…もるぅ……んあ……っ……」
ギシギシ
まただ。
「…もっ……とぉ……ああんっ……」
またあいつは誰かを連れ込んでいる。
俺はいつものように、ベッドに入り布団にくるまって耳を塞いでいる。
何も聞こえないように。
でもそんなの意味がない。
聞きたくないのに相手の声が大きくて必然的に俺の耳にはいってくる。
そして俺は涙を流す。
毎日毎日泣いても涙は枯れることを知らない。
ねぇ、鎮。
鎮は俺に何がしたいの?
苦しめたいの?
傷付けたいの?
俺は十分苦しんだ、傷付いた。
満足でしょ?
だからいい加減解放してよ…。
恋人は俺じゃなくていいでしょ?
最初のコメントを投稿しよう!