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「オレだって悲しいよ、でも泣いたって仕方ない、駆の死を乗り越えなきゃ行けないんだ、オレ達は」
「強いね………哲久は」
哲久の決意を込めた言葉に朱は言葉を紡ぐ。
「そんな事はないさ、親友だからこそ、だ」
「そだね、なんか私も少しだけ楽になれたよ。ありがと、哲久」
朱の顔がほころび、笑顔が戻ってきた。
「気にするな、じゃあそろそろ帰るか」
「そだね、通夜も終わったし」
哲久と朱は笑顔で歩きだし、いつもの帰路についた。
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