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オレの名前は、笹本太一。
今日から高校生。
そして、今日から不良。
オレは、期待に胸を踊らせながら、A高校への道を歩いた。
すれ違う人たちの冷たい視線が気持ちいい。
試しに、登校中の中学生を一にらみする。
中学生は目が合うとともに逃げ出す。
快感だ。
これほど気持ちの良い日が今までの人生の中にあっただろうか。
少しニヤニヤしながら桜並木を歩く。
一時間後、快感は絶望感に変わるということに、その時は気がつかなかった…
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