高校入学 そして退学

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学校まであと300メートルをきったくらいの時だった。 「アニキ、見てくださいよ。アイツ髪染めてるけど、眉も剃ってなけりゃ、ピアスもつけてませんぜ。」 見るとそこには、ドラ○もんのス○夫みたいで、髪は茶髪、眉は全剃り、唇にピアスをつけた少年と、これまたジャ○アンみたいなヤツがいる。 「アニキ、オレ行きますよ。シシシシ。」 「五分しか待たねーぞ。」 そう言って、ス○夫がオレのところにやってくる。 「オイコラ‼テメーどこの誰だか知らねーが、オメーみたいないかにも『不良ビギナーで~す。』的な顔してるヤツが一番気にくわね~んだ‼オレとタイマン張れや。」 お前明らかに不良マンガの第一話にでてくるザコキャラじゃね~か。と、思ったオレは 「おいおい、テメーなんか相手になんねーよ。後ろのヤツだせや。」 と言う。しかし 「は⁉オメーはオレ一人で充分だよ。さぁビビってね~でこいよ。」 と、言い返される。 オレは、コイツをまず倒して、気持ち良く入学式を迎えるのも悪くない…と思った。そして、ここは格好のつけどころだと思い、こう言い放った。 「いいか、よく聞け‼オレはたったいまからこのA高に入学する、大物ルーキー‼山本太一だ‼覚えとけ‼」 そういうと、オレは右の拳を振り上げた。
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