暗雲の霹靂

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高校に入学して2週間くらい経ったのがはじまりだった。 「おはよーーう」 ぼくは元気良く新しい友達グループに挨拶する。 「―――でさー……」 「マジで?うわぁ――…」 聞こえなかったのか、ぼくを見ることなく返事をする事なく話を続ける友達たち。 「おーはよーーう」 一人の肩を叩きながら挨拶してみると 「チッ、触んなよ」 睨まれた。昨日まで話していた友達なのに睨まれた。 「え、あ、ゴメン」 つい反射的に謝る。 「それからもう話しかけるな」 友達は睨み付けながら言う。他の仲良しメンバーも冷たい目で睨んでいる。 「え…?ちょっと…まって…」 小さすぎる声、でもその時の精一杯の声で言った。友達グループに聞こえたかどうかはわからない。 ただ遠くに移動していった。
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