暗雲の霹靂

4/17
前へ
/75ページ
次へ
「なんで……?」 仲良しグループに距離をとられて、しばらく経ってからようやく普通の声が出た。 ぼくが何をしたんだろう?何か怒らせたかな?心当たりがないけどきっと怒らせる事をしたんだろう。 もう一度友達グループに近づいてみる。 離れられる。 近づく。 離れられる。 近づく。 「うぜーな、なんだよ?来るんじゃねぇ、臭いんだよ」 ぼくにはその言葉ショックだった。 友達の拒絶。 友達の暴言。 友達の豹変。 衝撃的だった。 第三者が聞いたらよくある暴言だと思う程度だろう。でもぼくには絶望的だった。この出来事は言葉に出来ない。 まだ交通事故の方がマシだと思う。交通事故なら悲惨さが分かりやすい分救われる。 どのくらいかわからないけど、ぼくは放心状態だった。気がついたら友達グループは遠くで楽しそうに笑っていた。
/75ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加