七つの。～中込望と斉藤正人～

暗雲の霹靂

　
二週間も経つとグループを作っていたり、一匹狼の人が居たりと、みんなそれぞれ自分の居場所を確立していた。

友達グループに拒絶されたぼくは怖くて他のグループに入れない。
一匹狼の人に話すのは怖い、一人自分の席で呪文みたいなのを唱えてる人も違った意味で怖い、一人はイヤだ。

(どうしよー……)

そこでふと一人の存在を思い出した。

出席番号６番
〈斉藤 正人〉

入学式の時はいたかどうかわからない。クラス発表の時にはもう出席番号６は空席だった。それから２週間ずっと見ていない。

そんな謎の人物。

(んー……この人もある意味不気味だよなー……)

２週間も学校に来ていないなんて異常だと思う。未だ登校しない人物はどんな人だろうと妄想していた。