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我が家の隣のメディーチ家は大金持ちだ どのくらい大金持ちかっていうとすごい大金持ちだ 私は語彙力が足らんのでこのくらいしか表現出来ないが とにかく大金持ちなのだ もちろんその邸宅も大金持ちっぽいスタイルだ ケルン大聖堂によく似た形をしている邸宅だ 庭も庭師も執事も料理人、車にヘリやなんたらかんたらほにゃららちんや爪のアカまでもちろん皆大金持ちっぽいスタイルだ そんなメディーチ家の人々は常にやんごとなき面構えで周縁にいる私のようなしょぼくれた貧乏学生を見下しているに違いない というのは嘘で、メディーチ家のやんごとなき人々は私のような貧しき者にもお裾分けを与えてくださる、徳の高いムスリムのような方達なのだ といっても小学生の小遣い程度だけど さて、そんな八方美人金持ちなメディーチ家だが この家には一人の少年がいる 彼は外国人だが私の幼なじみである 外国で生まれてこの日本でずっと育ったという、つまりまあ頭の中は完璧に大和男子な奴だが 名をブルーパーロット=メディーチという ブルーパーロットと私はこの前同じ高校の入試を受けたので 今日、その入試結果を見に行こうという約束を、以前していたのだ まだ太陽が東から出きっていない早朝 私はメディーチ家の荘厳な呼び鈴を押した
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