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私は気付くと5m四方程度の部屋の中で体操座りをしていた
古ぼけた灰色のコンクリの壁に、それと同じ材質であろう天井
私はすっくと立ち上がり、壁に触れた
壁はどうやらブ厚そうな感じだ
窓は無く、警察署なんかでカツ丼が出てきそうな部屋のドアのみが外界と繋がる部分であるようだ
私はそのドアに歩き寄った
ドアはドアノブ式のドアで、どうやら回して押せば開くようだった
私はそのドアを殿様にビールを注ぐ侍女のように慎重に開けた
外に出てみると、やはりというかなんというか
私の入っていた部屋のドアと同じドアがたくさん並ぶ、ひらけた大部屋に出た
その大部屋には紫がかったモヤがたくさんかかっており
それはどこか妖艶なヴァイヴスを私に感じさせた
私はとりあえず私が入っていた部屋とは隣の部屋に入った
そこには頭が異様に肥大化したパールスがまるでクモのように手足をカサカサさせて動きまわっていた
私はそれを大変気持ち悪いと思って
クモパールスを右足の靴底で思いっきり踏み潰した
脚に伝わる程好い炸裂感
クモパールスの頭はまるでスイカ割りのスイカのようにバカンと割れて、脳漿と血と頭蓋や目玉やらなんやらがあちこちに吹っ飛び、私の衣服にもパールスのなんやかんやは、べっしゃりと付着した
頭からほとぼしる何かを私は吸い込んだような気がして、とても気持ち良くなった
もうなんというか、何も考えていられない程の快感が私を襲う
きもちいい
なんでだろう
なんでパールスの頭を踏み潰すことがあんなに気持ちいいんだろう
わからない
わからないけど
私はパールスをもっと踏み潰したい欲求に心の奥底から駆られて
もう動かないパールスの目玉、腕、脚首、心臓
パールスのありとあらゆる器官を踏み潰し、粉砕した
私は気持ちよすぎて立つことすらままならなくなり
その場にへたりこんで、バラバラになったパールスを手掴みで食べ始めた
おいしい!すごいおいしい!
私は次第に手を使うことも煩わしくなり、口からパールスを摂取することにした
人間の体のおおよそは液体であると習ったが
液体である部分はコンクリの床に口をつけてすすった
とにかくおいしい
うますぎる
…
どのくらい経ったのだろうか
パールスの全てを食らいつくした私は
その場で仰向けに寝転がり
うとうとしはじめた
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