第09章

2/5
前へ
/79ページ
次へ
そこに起きて しまった愛は こっそりと二人の話を 聞いていた。 老人は切なく言う。 「なぁ、聖」 「何?」 「自分の夢はあるか?」 「あぁ、あるよ」 「何だ、それは?」 「オレの夢は  自分で撮った、  写真の展覧会を  開く事だよ」 「ほぉ~!?  でっかい夢だなぁ」 「あぁ…でも今は  諦めている、  今は現実を  見ないといけない」 「そうだが…」 聖は立ち上がった。 「オレ、もう寝るねぇ」 聖が布団の所に来て、 愛は慌てて 自分の布団にもぐった。 次の朝、聖と愛は 老人の家を出た。 「じゃ~…じっちゃん」 「あぁ」 二人は出発した、 二人は野良の道を歩く。 『いいお爺さんだねぇ』 「そうだろう」 『聖の将来の夢って  自分で撮った、  写真の展覧会を  開くことなんだねぇ』 聖は驚く。 「いつ聞いていたんだ?」 『聖とお爺さんが  その話しているとき』 「そっか」 『いいの?、  夢を諦めて?』 「もう諦めているから」 『そう…』 次の聖の知り合いの人が 居る場所に来た、 聖は古い病院に来た。 『ここは?』
/79ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加