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聖と愛は椅子に
座って話す。
『あの子は何の病気?』
「肺ガン…」
『そうなんだ…
聞いて、ごめん』
「気にしないで…愛…
もう一つも…
聞いていい?」
『なに?』
「もしオレが死んだら…
どうする?」
愛はよく考えて言った。
『今は聖を失う事は
考えたくないよ』
その夜、小春と聖は
寝ながら話す。
「聖お兄ちゃん、
手術日が決まったよ」
「いつ?」
「三日後、
気にしないでねぇ」
「あぁ…」
聖は寝返りする。
愛は黙って聞いていた。
次の日、聖は愛を
連れて旅に出た。
―病室では―
「いいの?小春ちゃん」
「んっ…もう会えなく
なるって言えないも」
小春は病室の窓の方を
聖たちを見下ろす。
その後、聖と愛は
海辺に来た。
『きれいだねぇ、海!!』
「少し休んで行く?」
『いいの?』
「あぁ」
愛が海を見て
いる所を聖は
カメラを持って
撮り続けた。
愛ははしゃいでいた。
愛が聖の方に来た。
『楽しかった』
「そうかー」
『あと、どのぐらい?』
「四キロぐらい―…」
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