第09章

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すると、聖は また急に頭痛で 苦しくなり始めた。 「あっ…!?」 聖はそのままその場に 倒れてしまった。 愛は駆けつけた。 『大丈夫!?、聖!?』 聖はすぐに 近くの病院に運んだ。 『しっかりして!?』 聖は集中治療室に 運ばれた。 愛はロビーのソファーに 座って祈る。 そこに愛から連絡を もらった美貴が来た。 「愛ちゃん!!」 愛は立ち上がり、 美貴に抱きつく。 『美貴さん…聖が…』 愛は美貴に泣きついた。 『私は…どうすれば…』 美貴は愛に 聖の病気の事を 打ち明けた。 「愛ちゃん…実はねぇ、  話さきゃいけない事が  あるのよ…」 『何ですか…?』 「聖は…もう長くないの」 愛はショックを受ける。 『なんで…私に隠して  いたんですか?』 愛は壁にお掛かる。 美貴は愛に近寄る。 「愛ちゃんに…  言わないでって、  聖に言われて…  言わなかったの」 『残されているのは?』 「もう分からないわ…  今でも生きているのが  不思議ぐらい」 愛は絶望した。
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