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―その夜―
病室で愛はベットに
眠っている聖の手を
握って祈っていた、
聖は目を覚ました。
「ここは…?」
『聖は病院に
運ばれたの…』
「愛…ごめん…
約束破って」
愛は頭を横に振った。
『んん、聖は私に
心配かけないよ』
愛は泣きそうな声で言う。
『私と新しく約束して、
早く病気を治して…
結婚式を』
「あぁ…」
愛は病室を出て、
待合室にいる
美貴の方に来た。
愛は美貴の隣りに座った。
「愛ちゃん…聖、
気がついた?」
『ハイ…』
「そう、よかった」
美貴は愛に言った。
「ねぇ…愛ちゃん」
『何ですか?』
「聖と結婚式をして
あげて欲しいんだけど」
愛は驚く。
『美貴さん!?…
何言ってんだよ、
聖は死にかけて
いるですよ!!』
「だからよ…聖だって、
最後に愛ちゃんと
思い出を
作りたいじゃないの?」
『だけど…』
「聖は時間がないの」
愛は少し考え。
『分かりました…』
愛たちの結婚式は
病院の近くにある、
教会で美貴が
牧師に頼んで
することにした。
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