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『そうだねぇ、じゃあ…
これが聖から私に
誕生日プレゼントだねぇ
素敵なぁ~
誕生日プレゼントを
貰えって…
私…幸せだよ』
「愛と…出会えって…
よかった…ありがとう」
聖はもう息を引き取った、
愛はそれに気づかない。
―その後―
美貴は病院の入り口で
待っていた。
すると愛は聖を
車椅子に乗せて
出て来た。
「愛ちゃん!?」
美貴は愛の方に行った。
「どうだった…
聖の最後は?」
『寝るように…
逝きました』
美貴は聖の顔を涙ぐむ。
「聖は微笑んで死んで
行ったんだねぇ」
美貴は聖の頬を触る。
『あの…美貴さん』
「うん…なに?」
『私がした事は…これで
よかったですか?』
愛は後悔する。
「いいに決まって
いるじゃない、
聖は…愛ちゃんに
そうしてほしいって
言っていたんだから」
愛は驚く。
『どう言う事ですか!?』
「聖に病気を
告白されたときに
”オレに死に
かけたら…
愛と結婚式を
やらせてくれ”って」
『そうなんですか…』
「今、私が言える事は…
聖は幸せに
死んで行った事だよ」
『聖…』
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