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「れいなは
ちゃんとした子だぁ、
言ったら
分かってくれよう」
『聖…』
「俺が言うから、
愛は心配しないで」
愛は泣く。
『やっぱり…
聖はすごいよう』
「愛、泣くな」
『うん…』
その夜も聖は一人、
ノートに書く。
次の日の夕方、
れいなと聖は
手をつないで
川辺で散歩していた。
「パパ、川が
キラキラして
光っているねぇ」
「そうだなぁ」
「何で川がキラキラして
光っているの?」
「それはねぇ、
夕日の日が
川の水に移って…って
難しいかぁ」
「少し難しい」
「そっか」
聖はれいなに
話すことを決めた。
「なぁ、れいな…」
「うん?」
「パパかられいなに
大切な話があるんだ」
「なに?」
「それは…パパは―…」
聖はれいなに
分かりやすく話した。
「嘘だぁ!!」
「本当にパパは
もう死んでいるんだ…」
「パパはれいなの目の前に
居るじゃん!!」
「それは―…」
れいなは聖と
つないだ手を離した。
「パパの嘘付き!!」
れいなは走り去った。
第三話に続く。
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