第03章

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れいなは泣きながら 美貴に飛びつく。 「美貴お姉ちゃん!!」 すぐさま聖に 美貴から電話が来た。 「はい」 「聖」 「姉キ、なに!?今、  それどころじゃ―!!」 「れいなちゃん、  うちに来て  いるだけど」 「えぇ!?」 「今、お父さんと  一緒にお風呂に  入っているわ」 聖は立ち止まった。 「そっか、よかった」 「聖、れいなちゃんが  泣きながら  家の門にいたわよ」 「姉キ、れいなに  話したんだ…  俺が死んでいる事を…」 「だから…」 「姉キ…」 「なに?」 「悪いだけど、  れいなが落ち着くまで  そっちで預かって  くれないか?」 「分かったわ」 「ありがとう」 聖は電話を切った。 美貴も電話を切った。 そこにれいなと聖の父は お風呂から上がって来た。 「いいお湯だった」 「そうだねぇ」 美貴が聖の父の方に来た。 「聖は何だって?」 「れいなちゃんが  落ち着くまで  こっちで預かって  くれないか?って、  聖がれいなちゃんに  あの事を話したって」 「そっか…」 「聖らしいわ…」 「そうだなぁ」
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