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れいなは聖の父の部屋で
寝ながら聖の父と話す。
「ねぇ、お祖父ちゃん」
「何だい?」
「パパはどうして、
病気で死んだの?」
聖の父は正直に話した。
「それはねぇ、パパは
れいなのお祖母ちゃんと
同じ病気だったんだ」
「それで?」
「パパは手遅れで…」
「手遅れって?」
「パパの病気は
治せないって
お医者さんが
言われたんだ…」
「そうなんだ…」
「パパは一人で
病気の事を
おじいちゃんや
れいなのママに
隠していたんだ」
「じゃあ、ママは
知らなかったの?」
「あぁ…パパが
死にそうになった時に
知ったんだ」
れいなは悲しい顔した。
「パパはママが嫌いで
言わなかったの?」
「いいや、好きだから
言わなかったんだ」
「なんで?」
「れいなのママに
自分が死ぬって
分かったら、
悲しい思いをするって
分かっていたから」
「そうなんだ」
「れいな」
「うん?」
「パパはママに最後に
大切なものを残して、
死んだんだ」
「なに?パパがママに
最後に残した
大切の物って?」
「それは…れいなだよ」
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